どーも、375です。
ここ最近はめっきり気温も下がってきましたので一部の皆さんはお肌の乾燥を気にされているのではないでしょうか。私は体から粉がふきだすタイプの人種ですのでこの時期は大変苦手でして、許されるのであれば美容液のプールの中で横になっていたいくらいです。冬の季語に「乾燥」を加えるべき。
冬の季語と言えば「雪」とか「北風」とか「決死の青姦」とかありまして、比較的死をイメージするものが並んでいますが、露出狂の皆さんにとっては自然にロングコートを着用できる季節として親しまれていると思います。街ゆくロングコートから生足が出ているタイプの女性を見るたびに「あれは露出狂でコートの下は全裸」などと決めつける毎日がもうすぐそこです。ダッフルコートとか絶対だめ、直視できない。
さて、冬の季語の中には「大晦日」なんてものもありまして、大晦日周辺には人々が地元に顔を出すために様々な移動手段が混みだします。新幹線の自由席なんてもはや自由でもなんでもなくて、通路にうつ向き気味かつ疲れた顔の人があふれ出してますから、さながら戦場に向かうトラックのようです。そんな状態でもどうにかして乗れるのが新幹線ですが、飛行機になってくると通路に立ってるなんてことはできませんから、必ず事前に予約しておかなければいけません。
飛行機はインターネットっていう最新の技術を使って予約できるんですよ、私(大金持ち)の家にはパソコンっていう一般のご家庭にはない最新鋭の機器がありまして、それを使えば数クリックで完了ですよ。事前にお金を払っておけば空港でチェックインするだけです。この予約可能な期間なんですが、半年以上前から予約できたりするんですよ、もちろん航空会社によりますけど、少なくとも今回登場する航空会社はそうでした。
というわけで私は5月の時点で翌年の2月までの飛行機を予約して「さあこれで安心だ、あとは無事空港に行って飛行機に乗ってアイマスクをするだけ」とか思っていたんですよ、後日大量の請求がきて心臓が止まるかと思いましたけど、それは別の話。
既にいくつかの飛行機に乗って安心しきっていたころ、具体的には9月ごろに私が予約した航空会社からこんなメール来ました。「君の予約した飛行機の時間は12時頃みたいだけど、なんだかんだで勝手に変えたよ、7時に」みたいなメールでした。この7時って午前7時ですよ、午前ですよ午前。
新幹線と違って飛行機っていうのはある程度前に空港入りして、リハーサルして、体があったまってきたら本番って感じなんですよ。だから7時に出発する飛行機があったとしたら遅くとも6時半くらいには空港入りしなくちゃいけないんですよ。
私は田舎生まれラップトップ育ちの人間ですよ、空港まで超遠いですよ、始発にのっても7時20分くらい着ですよ、自分が乗るはずだった飛行機を見送ることもできない時間ですよ、見送りできるんだったら「音楽の修行のためにアメリカへ留学する彼女(エア)が乗っている飛行機に手を振る男前の俺」みたいな雰囲気を醸し出す遊びができますけどできない時間なんですよ、そもそもやりませんけど。
まあまあ、航空会社のサイトにログインしてみたら「勝手に時間変えてごめんね、ここから変更できるからアクセスしてみてね」って表示があって一安心しました。ついさっきまで手元にあったキーボードをアルゼンチンバックブリーカーで破壊しかねないほど憤慨していたことも忘れて「格安航空会社とはいえこういうことがあればちゃんと代替案を提示してくれるんだなあ」などと関心していました。で、アクセスしてみたら
Access denied
手元のキーボードが粉々ですよ。胸ポケットに「F」キーが入ってました。
まあまあまあまあ、インターネットに慣れている私ですから、プロインターネッターの私ですから、レジェンド オブ インターネットですからそんなことでは焦りません。キーボードは壊れちゃってますけど、焦っていません。私は冷静に思いました。これはパニックになっていて、インターネットが混んでいるのだなと。ということは別の時間帯にアクセスすればいいわけです。そしてアクセスしました。
Access denied
マウスが粉々ですよ。
一通りもんどりうってからもう一度画面をみてみたら「Access denied」の後に「詳細はこの電話番号に聞いてね」と書いてありました。この文字を見逃してる時点で全然冷静じゃないんですけど、とにかくもう電話をかけるしかないと思いまして、かけてみました。こういう航空会社は多くの場合「なんとかの場合は1を」みたいなことを自動音声で言うんですよ。で、繋がったときに流れた自動音声が
ただいま電話が大変込み合っております。
お時間をおいておかけ直しください。
ディスプレイが真っ二つですよ。
「込み合っております」系の音声が流れたらだいたい「繋がるまで今しばらくお待ちください」とか言って鳥の鳴き声とかが流れ続けるはずなんですけどこの航空会社は問答無用であっちから切るわけ、自動音声からの自動切断なわけ。時間をおいてかけなおしてもずっと同じ音声なわけ。この時点で自分の髪の毛をむしり取る勢いなんですけど、あくまでも冷静に「じゃあ日をまたいでかけなおせばいいんじゃないの」って思ったんですよ。で、次の日に電話をかけたら
ツー ツー ツー ツー
膝を地面に落しました。代打逆転満塁ホームランを打たれた投手くらいの落ち方でした。もうね、勝手に早くするのはいいんですよ、別に乗れるんならいいんですけど乗れないんですよ、このままだと支払い済みの飛行機に乗れないって状態で変更もできないし電話で文句を言うにしても繋がらない状態になっているわけです。私は涙で揺らぐ夜空の星を見ながら「どうしよう」といいました。一筋の飛行機雲が目に入ると、星はさらに強く揺らぎました。
さて、ここまでが9月の話。整理するとこんな感じ。
1.勝手に飛行機の予定が変わった
2.ネットで変更できると見せかけてできない
3.電話で変更できると見せかけて繋がらない
ちなみに変わった予定って1つじゃないんですよ。11月以降の5つが変わったんです。全部往復で予約していますから10個の飛行機代ですよ。1個1万だとしても10万ですよ。国家予算ですよ国家予算。
しかし私は冷静な男ですから「ネットがだめ、電話がだめ、しかし直接顔を合わせるっていう方法が残ってるぜ」と思いつくわけです。私は空港に牛耳っている航空会社のチェックインカウンターまで足を運びました。入場ゲートを開ける直前から映像はスローになり、私のロングコートがゆっくりとバサァ、白い鳩がゆっくりとカットイン。カウンターにいる女に向かって強気にこう言ってやりましたよ。「あのすいません、いまちょっといいですかね」
会話は以下の通り。
375:
11月から2月にかけて予約をしていたのですが、先日それが変更された旨のメールがきまして、変更の内容というのが出発の時間が早くなったというものなんですが、私には変更後の時間が早すぎるので変更したいのですが、できますかね。
窓口:
この窓口で行うと別途料金がかかりますがよろしいですか。
375:
よろしくないです。どうやらWebサイトから変更が行えるようなんですけれども、できなくてですね。
窓口:
そうですね、ホームページから行えます。
375:
それができないんですよ。
窓口:
もう一度お試しください。
375:
何度かやったんですけど出来なくて、
窓口:
ではサポートにお電話いただけますか。
375:
それなんですけどサポートに電話したら混み合っているらしくて、
窓口:
時間をおいてもう一度お電話いただけますか。
375:
電話したんですけど、今となっては自動音声すら流れない状態で、どうしたらいいのでしょう。
窓口:
こちらといたしましてはホームページかサポートからしかできませんので、もう一度お願いします。
375:
いやね、ホームページも何度も試したし、電話も何度もしたんですけど、にっちもさっちも行かないんですよ。私としては是非とも飛行機に乗せて頂きたいんですけど、始発の電車にのったとしても7時発の飛行機なんて乗れないので、このままだと無理なんですね。だから変えようと思ったんですが、私が思いつく限りの変更手段ができないんですよ。
窓口:
申し訳ありませんが、こちらとしてもその方法しかありませんので、時間をおいてもう一度お試しいただけますか。
このあたりで女の顔面に右ストレートをねじ込む権利があると思うんですけど、私も大人ですのでその場でiphoneを取り出して
375:
ホームページってここですよね。で、ここに変更できそうな雰囲気のリンクがあるんですけど、アクセスするとこんな感じの画面になるわけです。どうみてもこの画面から変更できないのですが、ここに電話しろと書いてありますよね。この電話ってそのサポートってやつですよね。で、そこに電話しても繋がらないんですよ。ちょっといま電話してみますよ。ほらちょっと聞いて下さいよこれ。
といって女にサポートとやらが死んでる旨を伝えて、なんだかんだあった挙句に「じゃあサポートから電話させていただきますので電話番号をお願いします」と言われまして、電話番号を伝えました。で、後から非常に腰の低い人から「申し訳ございません、キャンセルされますか変更されますか」みたいな電話がきまして無料で変更していただきました。
無事変更は出来たんですけど、私がiphoneを持っていなかったらどうなっていたんだって話ですよ。私はクレーマーなのか、いや断じて違う。なにこの「そこまで言うならもうこっちから特別に電話させていただく」的な感じ。そっちが用意した方法がことごとくダメな状態なのになんでこう「特別に」みたいな感じなんですか、超むかつく。
とにかくホームページかサポートしかできないこの窓口だとお金がかかるとか言い続けるやつに対抗するのなんてデンプシー・ロールくらいでしょ。ああもうね、後半は書いていていらいらが戻ってきてふざけたことを挟むことができませんでしたけど、ほんとフラストレーションが溜まりましたよ、もう二度とあの航空会社は使いません。死ねばいいのに。下に思いっきりたたきつけたスーパーボールがアイホールに直撃して死ねばいいのに。電子ライターを分解したら静電気が暴発して着ていたニット素材のハイネックセーターが燃えて死ねばいいのに。暇だからという理由で肛門に突っ込んだナスの一部が直腸あたりでつまって激痛にのたうちまわってからとてつもない羞恥心を感じながら病院に行ったら若いイケメンの主治医に肛門を肛門鏡でひらかれて「ナスがつまってますね肛門で遊んではいけません」なんて診断された後「もうお嫁にいけない」と泣きながら帰宅している途中に偶然飛んできた豆腐が頭にぶつかって死ねばいいのに。
とにかくいらいらしましたが、問題は解決しました。持っててよかったスマートフォン。ちなみにiphoneから素直に糞航空会社のサイトに接続するとiphoneに最適化されてるっぽいページに飛ばされるんですけど、そのページでは予約の変更ができないという体たらくだったのでpuffinていう有料のアプリを使ってアクセスして見せました。
はーあ。今日はこの辺で。
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いやもうほんとむかつくこと山のごとしです。