しばらく前にクリアしたのにもかかわらず一切レビューとか感想とか書いていなかったな、と思い出しまして、しばらくブログの更新が滞っていたし、ちょうどいいからレビューしよう、という不純な動機ですが、参考になれば幸いでございやす。
初代サイレンで受けたカルチャーショックは、日本を舞台にした決して派手ではない恐怖、といったコンセプトとは別の、ソニーがこんな不親切で高難易度のゲームを出すなんて、どうしたんだろう、といったショックをうけました。続編であるSIREN2は、難易度が幾分か下がり、あらたな要素、そしてより親切な設計(重要)になりました。
そしてSIREN3作目である、このニュートランスレーション。
なんだよトランスレーションって、とずっと思っていたので、ググってみたのですが、一番上にエキサイト翻訳が出現したので、私はてっきり「自分で検索しろやカス」と、グーグル先生に言われているのかと思いましたが、どうやらトランスレーションは翻訳という意味のようです。新しい解釈という意味なんでしょうかね。
ゲームの内容的には、最初のステージでは、チュートリアルが一切なく、急に敵が目の前にいる状態でほったらかしになります。5回くらい死にました。死んだはずなの、「これだよ、これがSIRENだよ、この不親切さがSIRENだよ」と、うれしさを感じていました。
二つ目のステージからチュートリアル的なものがあります。SIREN2のような、すごい親切なチュートリアルというわけではありません。教わっていない動作がかかわってくるステージではかなり戸惑いました。まさかこのボタンを押しっぱなしにする必要があるとは、言っておいてよ、みたいなね。でもいいんです。この不親切さがいいんです。
SIREN2であった難易度を設定できる機能が消滅、そして新たに追加された自分の位置を表示しない機能。これは本当にうれしかったです。初代SIRENの何が楽しいって、自分の場所がマップに表示されないことが、とても楽しいわけです。マップにこの焼却炉と書いてあって、恐らくこれが焼却炉だろう。これを背中にしたとすると、ゴールはあっちか!とかそういうことがとても楽しのです。
ホラーゲームということなので、どのくらい怖いのかが気になるところですが、それは大丈夫だと思います。PS3でおなじみの「まいにちいっしょ」では、苦情が来ると困るという理由で、的のキャプチャーが一切表示されないという、ホラーゲームの紹介にあるまじきなものでした。それがまたとんでもねぇなこりゃ、という想像をさせてくれたのですがね。
ストーリーですが、1と同じです。というか、1をやっていないと取り残されるかもしれません。SIRENシリーズにある、ストーリーがどういうことかは、ネットとか友達とかと話し合って決めてください、的なスタンスは残っているようで、決して説明しすぎず、むしろ説明が少ないくらいです。
当初賛否両論だった、キャラクターが日本人以外になった件ですが、何のためにかは分かりませんでした。日本人のリアクションではないので、なんか演技っぽくなっちゃうのかなぁ、とか思っていたら、演技っぽくというよりも、ドラマっぽい構成になっていて、それを言い訳にしている感じです。ドラマだからしょうがないじゃない、てきな。
ドラマっぽい構成というのは、ドラマの最初に前の話をダイジェストでやる、みたいなのあるじゃないですか。あと次回予告。それがあるんですよ、チャプターごとに。これは、まぁ、なんていうかな、新しいと思いました。
ラスボス的なものはかなりオカルトチックな感じで、一呼吸であらわすのであれば、「目が痛い」。ラスボス戦のBGMはにやりとしましたが。
--- まとめ ---
いきなりホラーゲームの代表作に成り上がった初代SIRENに比べて、革新的な部分があるわけではありませんが、PS3の高画質を使いまくったホラーゲームの代表作、として先頭を走り出した作品ですので、ホラーとしての表現はここまでできるんだぜ、的な説明ががっつり響きました。これからの発表されるホラーゲームがどのようになるかに期待しまくりです。
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