一通りクリアしたのでレビューを少々。このゲームを人に紹介する際に最も効果的な表現は「物理演算と3Dを手に入れたマリオ」だと思います。まさにそのとおりで、横スクロールアクションなのですが、3段階の奥行きがあり、フィールドにちりばめられているブロックはすべて物理演算によってリアルな挙動をします。
手っ取り早く何が面白いかというと、それだけです。アクションゲームに物理演算の要素を追加しただけ。それだけなのにもかかわらず面白いんですよ。遠目から死を恐れないスタントマンを動かしている感覚なんですよね。ジャンプして床のブロックが崩れて、その先にあるスポンジを掴んでゆらゆらして、そこから振り子の原理で向こう側に渡る。その先にあった爆弾のスイッチを押しちゃって壁もろともばらばらになる。この一連の死亡劇がなんとも爽快なんですよ。死んでも面白いゲームとでもいうんでしょうかね。
アクションゲームの面白さは、あとちょっとでどうにかなるはずっっていうストイックな部分だと思うのですが、このゲームの難易度は、そこそこです。最初のほうはとても簡単で、最後のほうは、おいおいマジかよ、ってのはあります。しかし投げ出しちゃうような難易度ではありません。投げ出しちゃうくらいの難易度を欲しているひともいると思うんですよ、僕みたいに。そういう人のためにあるのが、ステージクリエイトです。
このゲームはステージを作れます。作れるといっても、このアイテムとこのアイテムをつかってー、それをここにおいてー、とかそういうのではありません。簡単に言えば、リトルビッグプラネットに出てくるステージのような、超クオリティのものが作れます。用意してあるものは木やスポンジなどの素材から、ボルト、スイッチ、ロケット、伸び縮みする棒などなど、さまざまです。これらを使って超クオリティのステージを作ることができます。作るのは難しいですけども。
作ったステージはネット上にアップできるので、世界各国のステージが遊べます。だからこそただ単に見た目が面白かったり、アイディアがあふれていたり、そして超絶的な難易度のステージに出会えたりするわけです。このゲームは、こういう素材を提供するから、後は好きにしてくれ、的なゲームで、楽しみ方は我々が決めればいいんです。そういう自由度があるんです。
オンラインでは、ポッドという場所に集まって、ポッドのリーダーがステージを決めるのですが、そのポッド内で殴りあったり、シールをぺたぺた貼り付けあったりするだけでも面白いです。ゲームリーダーは後ろで繰り広げられている楽しげなことを恨めしそうにステージ選択をしなければならないのですが、その光景すらシュールで面白いです。実際にステージで遊んでいる時間とみんなでわいわいくだらないことをしている時間は同じくらいですからね。
広大な遊び場所を提供してもらい、そこで自分たちなりの楽しみ方ができる、そんなゲームです。おすすめですよ。
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